EZwebサイトでSession Fixation被害発生か?(高木浩光@自宅の日記)
技術文章について誤字脱字の類をあげつらうのはいささか気が引けるが。
今回の「セッション養子縁組」はどうにも気になって仕方がなかった。およそ「セッション」という言葉と「養子縁組」という言葉が結びつくとは思えない。しかも「セッション養子縁組?」などと疑問符までついていると文章全体の推敲度合いに問題があるのではと疑ってしまう。この部分だけで文章全体が台無しになっている気がする。
無理に解釈して、サーバが適正に付与したセッションID(実子)との対比で、外部から勝手に送り込まれたセッションIDを「養子」として自前のセッションのIDとして受入れてしまう(縁組)という比喩的解釈もありえなくはないと思うが、かなり遠回りでわかりにくい。
いくつかメジャーどころのオンライン翻訳サービスを試した中では、クロスランゲージ系の翻訳エンジン(Infoseekマルチ翻訳、Yahoo!翻訳など)が「session adoption」を「セッション養子縁組」とするようだ。
この場合は、赤の他人が勝手に作って送り込んだセッションIDを無条件で受け入れてしまうことを称して「session adoption」としているわけだから、他の検索エンジンが提示するように「セッション採用」とかが適切なような気がする。
あるいは多少意訳して「セッション受入れ」とか「セッション取り込み」とかもうちょっと代案があるのではなかろうかという気がする。
サービス名 | 翻訳エンジン | 訳出 |
エキサイト翻訳 | BizLingo | セッション採用 |
OCN翻訳サービス | KODENSHA | セッションの採用 |
Yahoo!翻訳 | Cross Language | セッション養子縁組 |
Infoseek マルチ翻訳 | Cross Language | セッション養子縁組 |
livedoor 翻訳 | AMIKAI | セッション採用 |
翻訳@nifty | AMIKAI | セッション採用 |
Altavista Babel Fish Translation | SYSTRAN | 会議の採用 |
Google 翻訳 | 会議の採用 |