ネットワーク上の検閲とは?

この記事(ネットから児童ポルノ遮断、接続業者に義務化…与党改正案 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞))をブクマしてふと考えたのだが、ネットワーク上で通信の秘密の侵害とは、検閲とはどのレベルを指すのだろう?


P2P規制とかでもパケット内容を見て規制を行うことは通信の秘密の侵害の恐れが強いとしてISPも積極的に導入できていないはずだが、それはIPペイロード(あるいはTCP/UDPペイロード)レベルで議論してるのか? P2Pプロトコルなどは少なくともTCP/UDP上で実装されているだろうからそう考えるのが妥当だろうけれども。


それなら、例えばHTTPヘッダなどはどうか?
TCP/UDPが検閲の境界レベルだとすると、HTTPヘッダの内容を見て規制をかけることは通信の秘密を侵害することになるのではないだろうか。TCP/UDPレベルで規制するとすると、同一IPホストを丸ごと規制(遮断)することになるので、規制したいサイトのみならず無害なサイトも巻き込んで規制されてしまうだろう。
それを防ぐにはHTTPヘッダレベルで解析してホスト名以下のリソース名を見て規制するかしないかを決める必要があるだろうが、それってP2Pの議論と対照すると検閲に当たるのでは?


もしこれが可能なら(検閲を認める?なら)匿名プロキシにも対策をかけることは可能かもしれない。
HTTPで定義される通常のプロキシはhostフィールドが入っているはずだから、ここを見て規制対象かどうか判断することは可能だろう。ただ標準規格で無いプロキシ(delegateのurl記法みたいな)はどうしても漏れるだろうな。。。