The Children of Húrin

彼岸花


昨日は疲れててかけなかったので。
J.R.R.Tolkienの遺稿 The Children of Húrin を、Christopher Tolkienが完成形として来年出版するそうです。(一次ソース:CNN → 二次ソース:スラド


楽しみではあるが内容が気になる。


今までもChristopher Tolkienは父であるJ.R.R.Tolkienの遺稿をまとめ、編集の立場で遺稿集を出してきたわけですが、今回の立場はどうなんだろう?
The Children of Húrin の遺稿としては既に Unfinished Tales (邦題:終わらざりし物語;ISBN:4309203965)にほぼ完全な形(Narn i Hîn Húrin)で公開されているし。今回は編集の立場から抜け出して「共著」の立場としてストーリーに肉付けしたりするんだろうか? もしそうならそれはそれで残念。


親子として、思想的にももっとも故人に近いし、これまでの研究の成果もすばらしいものではあると思うけれども、もし「共著」ということになってしまうとそれはもう二次創作といわざるを得ないと思う。
Christopher本人がそういう立場で出版することを明示してくれるならそれでよい。それをしないなら権威をかさにきたパロディ本ということになってしまう(どんなに内容が優れたものであったとしても)。そうならないことを切に祈っている。


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