anohana fesが終わった。終わったというと何日かあったような感じだけど実際は1日の出来事でしかなくて、あの花という作品として、ひとつの区切りを迎えたと言うべきだろうか。
内容に不満はない、どころか大満足。というか散りばめられた演出には感動したし、終始いいムードで終わりを迎えた。だけに、個人的にはこれで終わってしまうのがすごく心残りというか残念と言うしかない。
残念と言えば、これは私が朝出かけるのが遅かったのが悪いだけなのだけれど、ライブイベントは午後15:00開始なので、昼ごろに行った私はライブ以外の出し物はあまり楽しめなかったわけで。物販は興味ないからあんまり早くなくてもいいかな、と思ってあまり早くは行かなかったのだけど、物販以外にも現地はお祭りムードがすごくて。雰囲気を楽しむというか、リアルな(?)お祭りでもメインイベントとしての寺社の儀礼的な祭礼とは別に沿道の出店などが祭りの楽しみの一つであるのと同じく、anohana fesでもそういった「メインイベント以外」を楽しむ余地があったのに、そこを楽しめなかったのは至極残念だ。
お祭りという点で、二日開催にして最終日のトリに後夜祭的なイメージでライブイベントを持ってくる、というのもありだったかもしれない。実際ここが秩父かと思うほどの人出で会場は賑わったのであるし、二日間開催しても十分イベントとしてペイする内容だったのではないかなあ。
例大祭的な感じで年に一度の開催だとどうだろう。既に放送が終わった作品だし来年にはかなりすぼんでしまうから無理か…。でも心情的にはこれで終わりっていうのが信じられないというか信じたくないというか、もうちょっと何か続いて欲しいというくらい、私の中ではいい作品だった。何より地元の理解も得られてるし、今回のfesでも地元からの出店がたいへん多くそして繁盛してた。地元としてもこのまま終わらせたくはないだろう。なんとかムードを持続させてほしい。
作品としては、もう伏線的なものもすべて消化してしまったし、今回のイベントで最終回の「めんまからの手紙」に続くエピローグとしての「めんまへの手紙」も実現してしまったわけで何か続編的な希望は残念ながら持てないんだろうな。トークでも出てきたけどじんたん以外の視点(めんま見えない)での再映像化というのもありうるけど、それはおまけ的な楽しみ方で新たな作品としての発表は難しいだろうな。ぜひ見てみたい気はするけど。じんたんの一人芝居的なのがずっと続くのw
あ、ライブイベントのほうの感想も書いておこう。
前述の通りすごくよかった。座席は…一番後ろの列で勾配がほとんどなくて前の人の頭が邪魔でスクリーンが見づらかったりステージが遠くてほとんど見えなかったけど、内容はよかった。前半は声優さんのトークイベントで、今回豪華に超平和バスターズフルキャストでのイベントだったのでそれを最大限生かした構成。名場面集とか、ジェスチャークイズ*1とか。名場面集ではめんまは別格として、ゆきあつのコールが一番すごかった気がw ゆきあつ男女ともに大人気ですww
つるこ役の早見さんが、つるこがしっかりしてる(きつい)感じの性格なのに対して、本人が天然というかおっとりしてる感じなのは印象が違っててギャップが面白かったというか、演技するとこんなに変わっちゃうんだ声優さんてすげーとかそんな感じ。茅野さん(めんま)はなんか中の人も割と素でイメージ近かったですねw
その後休憩を挟んで第二部のライブセッション。ガリレオ・ガリレイの演奏の後*2、REMEDIOSの感傷的な演奏に合わせて名場面ダイジェストというか総集編的な映像。そして引き続く流れで最終回が流れる。もうすんでのところで涙腺決壊でしたが何とか堪えました。次第に暮ゆく秩父の夕空がだんだん仄暗く、肌寒くなっていったことと相まってゾクゾクきた。そこまで演出として狙ってたわけじゃないとは思うけど…。
で、最終回の後新作映像として「めんまへの手紙」。最終回でめんまがみんなに宛てた手紙があったけど、その返礼として超平和バスターズの面々のその後の日常を描く形。スクリーンに流れる映像を背景に、声優さんがステージ上で生で手紙を朗読する形式。こういうの、なんかぐっと来ますね…。ここでもう、クライマックスというか、しんみりきちゃいましたよ。
その後女性陣のsecret baseライブの後、出演者が感想とあいさつをしてイベントとしては終了。…この終わり方がすごいしんみりしてまとまっちゃった感があったので、みんなまさかアンコールなんて想定してなかったw ガチで会場から出る行列ができて、彼処では三本締めとかやっちゃったりして、もう完全に終了ムード。そこで不意にゆきあつめんま(櫻井さん)が白ワンピ姿でスクリーン上方のテラスに現れてライトアップされるわけです。「めんま、俺も大好きだー!」とか叫んで、脱兎のごとく逃走というww もう会場大騒ぎで大爆笑w
その後は帰りかけた人がわらわらと戻ってきて、もう席なんて関係なく総立ちでステージの近くまで集まって、再び着替えてステージ上に戻ってきた声優陣と会場の人全員でsecret baseの大合唱。もうすごい盛り上がりでしたね!最後のほうでサプライズで花火の打ち上げもあり。かなり近くからの打ち上げだったようで大きく見えてそれはもうきれいな眺めでした。たまやー。合唱では私もここぞとばかりにシャウトしました。あんなに大声出したのは久しぶりだなー。でもこういう時は目いっぱい楽しまないとね!
最後は全員で「超平和バスターズは ずっと仲良し!」と叫んでおしまい。これで本当におしまい。
名残惜しい中で参加者は集まって二次会に繰り出す相談をしたり、まだ終わってない物販コーナーに行ったり、あるいはシャトルバスに向かったり。気持ちの昂ぶりが静まらないのか、「めんま大好きだー」とか「ゆきあつ掘ってくれー」とかいろいろ叫んでる人いたなあw ライブのこういう雰囲気、いいですねやっぱり。
最後の最後で、入野さんがもしかしたら、ライブの映像化あるかも、みたいなことも言ってましたが、映像化、それ自体はライブに参加できなかった人も楽しめるし、ライブに行った人も改めて見返したり出来て実現したらすばらしい。のだろうけど、やっぱりライブには敵わないなー、というのは参加すると実際よく分かります。映像だけでは伝わらない、肌で感じる雰囲気、盛り上がりムードといったものは確実にある。運よくチケット抽選があたってそれを実感できたのは僥倖でした。
願わくば、あの花が今後もしぼみませんように。